窮地に陥った時に、クールに「それは想定の範囲内だ」と言えたらカッコイイですよね。
TVでそんな釈明見るとただの強がりじゃないのとツッコミしたくなるときもあるけど。
今回は想定をはるかに越えて打ちのめされた話。
子供の行動は常に想定外。(私だけ?)
むかーし、子供が小さいときに2人で電車で遠出をしたんです。
子供はニンテンドーの携帯ゲームが大好きで電車の中でピコピコやっていました。
世話がかからなくていいやぐらいの気持ちで、私はのんきに読書をしてたんですが、小一時間経ったころに事件が起きたんです。
子供はいきなり「うっ」と言った途端、マーライオン化してしまったんです。
その時私のとった行動は、なんと両手を差し出していました。
マーライオンの前に、両手をお椀みたいにした托鉢のお坊さんがいるような光景。。。
しかし、砂が指からこぼれ落ちるがごとく、まったく無駄な抵抗。
頭は3秒間は完全にフリーズしていましたが、4秒目に目覚め、ティッシュを出さねばとやっと正常な思考が戻ってきました。
しかし、両手をマーライオンに差し出し、その両手がてんこ盛りになっている状況に愕然としました。
手が使えない。。。。。。。。。
両手のお椀をいったん解除するしか、手が使える方法はないのだが、それはこのてんこ盛りを電車内にぶちまけることになる。
目覚めたはずの頭は、答えを導き出せずに、パンチドランカーのようにあわあわ状態。
結局、見かねた親切な乗客の方が、ティッシュをたくさん差し出して下さり、何とか後始末ができましたとさ。めでたし、めでたし。
じゃあ、ないよね。
そん時は恥ずかしさと、父親としての情けなさでいっぱいになりました。
そして、なんで自分は無謀にも両手をお椀にして差し出すなんてアホなことしたんだろ、と一人反省会。
たぶん、それは条件反射の一種。
坂道で駐車していた車が下がってきたときに、車の下側に入り、手で支えようとするのと同じやつ。
これも危ないよね。絶対に車の下側に入ってはだめです。
なんだろう、落ちるものは拾おうとするのは人のサガなのだろうか。
危険予知の大切さ
KYTと言われる活動があります。
危険予知トレーニングを頭文字のアルファベットで略語にしたもの。
危険予知訓練は、作業や職場にひそむ危険性や有害性等の危険要因を発見し解決する能力を高める手法です。ローマ字のKYTは、危険のK、予知のY、訓練(トレーニング)のTをとったものです。
職場の安全サイト 厚生労働省 職場のあんぜんサイト:危険予知訓練(KYT)[安全衛生キーワード] (mhlw.go.jp)
ある状況下の実例に対して、次に何が起きるか?どんな危険が起こりうるか?をイメトレするものです。
これをすることで、こんなことが起こりうる、こう来たらこうする、と頭の中でリハーサルできるんですね。
で、これは何も職場や工場だけのものではなく、私たちの日常生活でも役に立つはず。
私も、「電車=揺れる」「ゲーム=視点を集中する」「子供=夢中になりやすい」に思いを巡らせていれば、酔うから短時間で終わろうね。と言えたはず。
世の中、想定外のことだらけですが、一部賢い人たちはそれを先読みして、手を打ってんるんだと思う。
ボーっと生きてんじゃねえよと暴言を吐く、少女がいましたが、確かに1分後、2分後に何が起きるかを意識してアンテナを張るようにしよおっと。