お得なのは、自分ではなかった。。。
長らく海外駐在していましたが、めでたく日本へ帰って来ました。
いやあ、やはり日本はサイコー。
食べるものも美味しいし、約束は守られるし、お店のサービスも丁寧すぎて恐縮してしまう。
すっかり気分良くなって、脳内がはしゃいでいたところに、「お得ですよ♪」がやってきました。
自動車オイルを9年分買った愚かなわたし
日本に戻ってきて、久々に自動車のオイル交換に行った時のこと。
私の不在時は妻がオイル交換をしてくれてたので、自分が行くのは6年ぶり。
うちでは、某大手ディーラーのオイルボトルキープサービス(20リットル分購入して、残った分は家族の車や次回使えるもの)を使ってたんです。
店員のお姉さん:

「いらっしゃいませ!
オイル交換ですね。
ちょうどキャンペーンをやっていまして。
プレミアムオイルボトル(20L)がお得です♪
明日までなので、いかがですか。
今のボトルが残り10Lで今回入れたら残り僅かになりますし」

「残り僅かになるなら、ボトル入れておいてください。
ついでに1200円の洗車コースも一緒にお願い」
オイルって一回何リットル使うんだったか思い出せず、
ソファーでサービスのホットコーヒーを飲んでくつろいでいました。

「お待たせしました。
オイル交換が終了しました。
残りのオイルは7リットルですので、記帳しておきますね。
また、本日は追加のオイルボトル購入ありがとうございました!
お礼として洗車はサービスで結構です。」

「えっ、残り7リットル?」
心の声:残り僅かになると聞いていたけど、かなりあるじゃん。
今日、新しいボトル追加購入する必要あったんか??
残りと追加ボトルで27リットルもある。
しかし、なんで、最初のお姉さんではなくて、お兄さんが来たんだろ。
もう追加購入お願いしちゃったし、洗車サービスもしてらったから
しゃーないかあ。

「はい、残りはコンピュータで記帳しておきますので、次回お使いになれます!」
気の弱い私は、追加ボトルのキャンセルを言い出すこともできず。
悶々としながら支払いを終えて、運転しながら考えていました。
全部で27リットル。
最初に10リットルあって、残り7リットルということは、今回の使用量は3リットル。
つまり、27リットルは9回分に相当。
うちの年間走行距離なら1年に一回のオイル交換だから、9年分もオイル買っちゃった!
モーレツな後悔で信号がボヤけて見える。。。
キャンペーンやセールは、大抵が消費者に不要なものを買ってもらうためのもの。
自分にとっての「お得」はわざわざ向こうからはやって来ない。
「お得」ワードは脳内麻薬のように強力。
「お得ですよ♪」と来たら、「お毒」が来たと身構えよう。