50代の転職・副業に活躍!ポータブルスキルの棚卸しと厚労省ツールの活用法

出口戦略(お金と暮らし)

神西 仁です。

少し前ですが、雑誌『週刊東洋経済』の
「40代・50代のための稼げるスキル」という

特集を読み、深く考えさせられました。

雇用延長によって、65歳まで現在の会社に残ることはできるが、定年前と同じ待遇を受けるのは難しい。
~中略~
こんな時代に必要なのがどの業界、どの部署へも持ち運びができる「ポータブルスキル」だ。
厚生労働省はこのスキルの要素を右の表のようにまとめている。

「週刊 東洋経済 2025.3.8号」 株式会社 東洋経済新報社

私自身、製造管理の最前線で30年以上「組織の看板」を
背負ってきましたが、ある日、会議室の「後ろの席」が

自分の居場所になった時、その現実を突きつけられました。
役員まで上り詰めるのは、ほんの一握りなのが現実。

そんな中で、納得できる働き方を求めて動くために必要なもの。
それが「ポータブルスキル」です。

ポータブルスキルとは?「持ち運び自由」な万能の技能

ポータブルスキルとは、その名の通り
「どの業界、どんな部署にも持ち運びができる汎用的なスキル」のことです。

厚生労働省の定義では、特定の職種の専門性だけでなく、
業種が変わっても通用する「職務遂行上のスキル」を指します。

具体的には、以下の2つの側面から構成されています。

  • 仕事の仕方(対課題): 現状把握、課題設定、計画立案、課題遂行、状況対応
  • 人との関わり方(対人): 社内対応、社外対応、上司対応、部下マネジメント

転職した瞬間に、それまで通用していた
「社内政治」の力は無力になります。

どこへ行っても通用するこの9つの要素は、
私たち50代の万能薬として強い味方になってくれます。

自分の「武器」を客観的に知るための強力な助っ人

「9つの要素は、具体的にどんな行動が相当するの?」

「今の実力はどうやって定量的に計測するの?」

そう不安に思う方も多いはずです。

そこでぜひ活用してほしいのが、
厚生労働省が公開している「ポータブルスキル見える化ツール」です。

このツールの「すごい」ところ

このツールは、主にミドルシニア層の
ホワイトカラー職種がキャリアを見直すのに役立つそうです。

  1. 約15分の診断で、自分の強みがグラフとして可視化される。
  2. 診断結果に基づき、「今のスキルを活かせる職務や職位」を
    具体的に提示してくれる。

「自分にはこれしかない」と思い込んでいた視界が、
このツールを使うことでパッと開ける感覚を味わえるはずです。

私も使ってみましたが、前職の周辺業務が提示されたのは精度が高い証拠。
他にも中小企業診断士や目指す社会保険労務士も提案されたのは驚き!

このツールはキャリアコンサルタントが相談支援をする際に活用することを
目的に作られているそうです。

無料ですし、個人情報の入力もないので、おすすめです。

厚生労働省:ポータブルスキル見える化ツール(外部サイト)

キャリアの選択肢を「デザイン」する番

記事の中では、ポータブルスキルの啓発と合わせて
定年・転職前に準備すべきことを述べていました。

定年後を見据え、40代~50代が押さえておきたいポイントは「スキルの習得および維持向上」「複数のキャリア選択肢の設計」「人脈づくり」の3つだ。
まず、スキルはポータブルスキルと、付加価値のある高度な専門スキルを磨いておきたい。

インタビュー記事 近畿大学教授 奥田祥子 氏
「週刊 東洋経済 2025.3.8号」 株式会社 東洋経済新報社


キャリアの選択肢とは、社内での出世の他に以下とのこと。

  • 別の会社への**「転職」**
  • 自分の足で立つ**「起業」**
  • 身軽に動く**「フリーランス」**

キャリアの選択肢を持つ考えは、
「肝心屋#01 バビル二世のポートフォリオ」

通じるものがあります。

これまで私たちは「組織の業績」のために
心血を注いできましたが、

これからは「自分自身の人生」をマネジメントする番です。
これには私も深く共感しています。

会社に使っていた時間を自分自身のために
もっと配分していいと思います。

迷ったら「プロ」の力を借りる勇気

とはいえ、いきなり「キャリアをデザインしろ」と
言われても戸惑うものです。

そこでお勧めしたいのが、「キャリアコンサルティング」です。

実は私も、日本語教師の養成講座を受ける際に
「リスキリング補助金」を申し込むプロセスで、

実際にこのコンサルティングを受けました。

思考の霧が晴れる感覚

受けてみて分かったのですが、
自分の中で雑然としていた考えが、

プロとの対話を通じて驚くほど
スッキリとまとまりました。

どの方向に「学び直し(リスキリング)」を
すればいいのかという道筋が見えたのは、

大きな収穫でした。

もしお勤め先に制度がなくても、
ハローワークなどで申し込むことも可能です。

外部の視点を取り入れるのは、
出口戦略の第一歩として非常に有効でした。

最後に:人生後半を「やり切る」ために

人生後半、収入の最大化よりも
QOL(生活の質)の最大化を目指すと決めました。

と言っても、今は貝殻の無いヤドカリみたいに
無防備で、吹けば飛ぶような存在です。

50代からの学び直しは、正直言ってしんどいです。
「今さら無駄じゃないか」と悪魔が囁くこともあります。

でも、組織の看板を脱ぎ捨てて、
自分の名前で生き抜くための「再武装」を、

私はこれからも面白がりながら
続けていこうと思います。

ヤドカリが貝殻まとう感じでしょうか。

皆さんも、まずはツールを使って、
自分の中の「ポータブルスキル」を

棚卸ししてみませんか?
私のように予想外の職種の提案に驚くかもしれません。

「意志あるところに道あり」

共にがんばりましょう。     店主・神西 仁

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