神西 仁です。
今回は私が日本語教師という道を選んだ理由を語ります。
「やりがい」や「誰かの役に立つ」といった心情的な面がきっかけでした。
しかし、環境面でも日本語教師は今、注目の職業でもあります。
以下に述べます。
「前回の出口戦略(QOL最大化)の記事はこちら」
50代にとっての3つの追い風
1. 需要の高さ
私が最初に日本語教師に注目したのは以下の雑誌 記事でした。
国家資格化を追い風に日本語教師を目指す中高年が爆増している。
ー中略ー日本語教師の就職先は、日本語学校が多数を占めるが、このほかに大学の就労支援センターや各自治体の国際協力センター、さらに近年はIT企業などで就労外国人の定着のために日本語教師を募集する企業も増えている。
週刊ダイヤモンド 40歳、50歳、60歳からの稼げる資格&検定64
2024年 8/31・9/7合併特大号
まず資格取得を目指すに当たって、大事なことは需要があることです。
2024年、日本には377万人の外国人居住者がおり、
留学生については33万人に上ります。
政府は2033年までに留学生を40万人に増やす計画を立てていますが、
日本語教師はまだまだ足りていないのが現状です。
さらに、2027年からは技能実習制度が「育成就労」へと変わります。
その要件の中には「登録日本語教員」に関する条件も加えられています。
今後も日本語教師の需要は、ますます大きくなっていくでしょう。
2. 国家資格化によるステータスの向上
2つ目の理由は、国家資格になったことです。
従来は民間の資格でしたが、政府は2024年から「登録日本語教員」として
国家資格化しました。
これにより、この資格のステータスや権威性は大きく増しました。
政府は留学生を受け入れる日本語教育機関に対し、
認定制度を採り入れます。
現在は経過期間中ですが、2029年から認定を受けるには
登録日本語教員の配置が義務となります。
2029年から
「留学生」を受け入れできるのは「認定日本語教育機関」のみ。
「認定日本語教育機関」で教壇に立てるのは「登録日本語教員」のみ。
また、技能実習制度に代わる新制度「育成就労」では
「登録日本語教員」による講習等が義務付けられます。
各学校とも登録日本語教員の確保は大きな課題になっています。
3. 働き方の柔軟性
3つ目の理由は、働き方の柔軟性です。
活躍の場としてイメージしやすいのは日本語学校ですが、
現在はオンラインの語学学習プラットフォームも整っています。
オンライン教師という選択肢により、自宅にいながら、
海外にいる学習者に授業をすることができます。
家族との時間を大切にしながら仕事をすることが可能になりつつあります。
そのため、育児中の方や主婦の方にも人気があります。
また、これは我々のような50代にも大きなメリットがあります。
例えば老後に気候の良い場所へ移住したとしても、
場所に囚われず、どこででも仕事ができるというのは非常に魅力的です。
向き合うべき課題
ここまで良いことばかりを挙げましたが、気になる課題も当然あります。
収入面の現実
1つ目は収入です。
どう捉えるかによりますが、決して「稼げる仕事」ではありません。
働き方は大きく分けて「専任(フルタイム)」と「非常勤」に分かれます。
専任講師の場合、月収は25万円前後が一般的です。
(経験を積み教務になれば、もっと収入は上がります)
非常勤講師の場合は時給換算で2,000円程度というところが多く、
例えばパートとして週3回、1日4時間の授業を受け持った場合、
月収は10万円程度になります。
ただ、ITや金融など高度専門人材で、
日本語+ビジネス会話を楽しみたい層もいるようです。
付加価値を付けれれば、報酬も上げれると思います。
プロフェッショナル意識を持ち、
日本語教師の地位・待遇が上がるように努めていきます。
安い賃金で請け負って、相場を下げることは良しとしません。
家族を養っていく若い日本語教師の妨げにならないようにします。
慣れるまでの準備負担
2つ目は、仕事に慣れるまで「教案(授業計画)」の
作成にかなりの負担がかかることです。
一通りの文型の体系を作り終えて、自分の中にストックができるまでは
時間がかかります。
しかし、これについては最近AI活用が言われ出しています。
AIに丸投げはできませんが、準備時間はある程度は削減できると考えています。
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結びに
どんな仕事でも簡単な仕事はありません。
養成講座の中で口を酸っぱく言われるのは、多文化共生の考えです。
「教えてやる」「教師の方がエライ」という姿勢では
門前払いされます。
学習者を「支援する」「共に学ぶ」姿勢を求められています。
私も勘違いしないように、自分を戒めています。
次の世代の成長を目の当たりに
できるのはこの仕事の醍醐味と思います。
ポセイドンのような強大な力はありませんが、
共に歩む「ロボコン」のような存在。
それが理想です。
「ロボコン」の話は
「出口戦略(QOL最大化)の記事はこちら」です。
「意志あるところに道あり」
共ににがんばりましょう。
店主・神西 仁



