リスキリングを効率的に!「エビングハウス付箋」で忘却曲線を攻略する方法|社労士試験対策

50代からの学び直し(資格・本)


リスキリングを効率的に!日経新聞で見つけた面白い学習ツール

こんにちは、神西仁です。

先日、日経新聞(2026年4月23日付)で非常に興味深い記事を読みました。

テーマは「リスキリング 効率的に」です。

転職や語学力アップに向け、リスキリング(学び直し)に取り組む社会人を支援する中小企業がある。社会人の勉強時間が限られる中、効率よく資格取得や語学の勉強ができるよう商品やサービスを提供している。

日本経済新聞 2026年4月23日 朝刊

22年に当時の岸田文雄元首相はリスキリングに5年で1兆円を投じて支援すると表明しました。

その予算は経済産業省のリスキリング補助金制度などで、私たちの「学び直し」を後押ししています。

私自身、今は社労士試験に挑んでいますが、正直なところ、学んだそばからどんどん忘れていきます……。

この「忘却」との戦いが一番の強敵かもしれません。

そんな中、独自の着想で特許を取得し、安価に学習法を提供している「エビングハウスステーショナリー」という会社のツールが紹介されていました。


「忘れること」を科学する:エビングハウスの忘却曲線

皆さんは、ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが提唱した「忘却曲線」をご存知でしょうか?

エビングハウスは無意味な綴りの音節を記憶し、一定時間後の再学習時にどれだけの学習時間が必要か実験をしました。

130年以上の時を経て証明された「再現性」

実はこの理論、1880年の実験であり、被験者もエビングハウス自身のみであることから「現代でも通用するのか?」と疑問視されることもありました。

しかし、2015年にアムステルダム大学の研究チーム(Murre & Dros)が発表した論文(*1)によって、その正しさが改めて証明されたんです。

彼らはエビングハウスが1880年に行った実験を忠実に再現しました。

その結果は、エビングハウスの元データと類似しており、正しさが立証されました。

気になる実験データ:記憶の「節約率」とは?

エビングハウスの実験の肝は、単に「忘れた量」を測ることではなく、「一度忘れた内容を再度学習する際、どれだけ時間を節約できるか」という節約率を数値化したことにあります。

【記憶の節約率の推移】

  • 20分後:約58%(すでに約4割の時間をロス)
  • 1時間後:約44%
  • 1日後:約34%
  • 6日後:約25%
  • 31日後:約21%(覚えなおすのに、最初の約8割の時間を費やすことに。。。)

1ヶ月経つと、節約率は2割程度。

つまり、記憶を取り戻すには、また最初に費やした「約8割もの時間」が必要になるんです。

逆に言うと、早めに復習すれば少ない時間で記憶を定着させることができるので、タイミングを逃さず復習することが大事です。

「24時間後のジャンプ」という面白い発見

さらにアムステルダム大学の研究チームの論文(Murre & Dros, 2015)では、興味深いデータが示されています。

記憶の低下は単純に右肩下がりではなく、「24時間後(1日後)」に、わずかに記憶の節約率が回復するような「ジャンプ(上昇)」が見られるというのです。

これは近年の研究で「睡眠」による記憶の定着効果ではないかと考えられています。

暗記したいことを「寝る前に復習」すると良いと聞いたことがありますが、科学的に根拠があるようです。

私は現在「寝る前の15分間復習」と「起きた後の記憶の検証」を毎日するようにしています。


受験生ならではの着眼点「エビングハウス付箋」とは?

この科学的な理論をベースに、学習効率アップのために開発されたのが「エビングハウス付箋」です。

開発したのは、なんと当時高校生。
このアイデアで特許を取ったというから驚きです。

復習日を可視化
利用したのはエビングハウスステーショナリー(神戸市)が開発した復習用の付箋だ。この商品はドイツの心理学者エビングハウスが提唱した「忘却曲線」に基づく。
~中略~
山本氏は1日約12時間の勉強のうち、3時間を付箋による復習に費やした。
「復習する日を『見える化』したことで効果が上がった」

日本経済新聞  2026年4月23日 朝刊

復習日を「自動的に」管理する

この付箋の面白いところは、学習した日の日付に合わせて「次に復習すべき日」が最初から印刷されている点です。

例えば、4月1日に勉強したとします。

すると付箋には、忘却の節目となる以下の日付が記されています。

  1. 翌日(4/2): 前日の学習内容を保持する
  2. 1週間後(4/8): 忘却が加速する前に食い止める
  3. 4週間後(4/29): 長期記憶へ定着させる

これをテキストに貼っておくだけで、「次はいつ復習すれば効率が良いか」がひと目でわかります。


「忘れたこと」 すら 「忘れない」 ために

独学で勉強していると、復習が大事なのはわかっていても、

「これ、前回いつやったっけ?」

「どこまで復習したかな?」

と、スケジュール管理自体がおざなりになってしまうことがよくあります。

私なんて、もはや「忘れたことすら忘れている」という滑稽な状態になることもしょっちゅうです(泣)。

しかし、この付箋を使えば、復習日のリマインダーとして活躍してくれそうです。

ツールとして興味深いですが、開発し特許を取ったのが高校生だったという逸話も素晴らしいと思いました。

年齢に関係なく、世の中に役立つアイデアを生み出すことができる実例ですね。


【公式サイト】エビングハウスステーショナリーはこちら
(アフィリエイトではありません。純粋に面白いツールと思ったので、気になる方のためにリンクを貼っておきますね)

このツールは暗記を必要とする社労士試験のような科目に向いています。

私も早速ポチってみました。
これで社労士試験の暗記が捗るか、またレポートしますね。

50代の学び直しは泥臭い道のりですが、こうした科学的根拠に基づいたツールを味方につけて、面白がりながら進んでいきたいですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


引用元:

  • (*1)Murre JMJ, Dros J (2015) “Replication and Analysis of Ebbinghaus’ Forgetting Curve.” PLOS ONE 10(7).
  • 日経新聞(2026年4月23日付 朝刊記事)

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