【日本語教師への道】420時間の学びと、自分自身の「無知」に気づいた日

50代からの学び直し(資格・本)

皆さん、こんにちは。「肝心屋」店主の神西仁です。

50代からの学び直し。 組織の看板を外して「自分という看板」で生きるための再武装として、私は今「日本語教師養成講座」に挑戦しています。

「日本人だし、日本語くらい教えられるだろう」 もしそう思っている方がいたら……それは大きな間違いです(笑)。

今回は、私が直面しているリアルな学習内容と、想像以上に奥が深い世界で見つけた「最大の気づき」をお届けします。

420時間という「養成課程」の厚み

未経験の人が日本語教師になるためには、文部科学大臣が認定した登録日本語教員養成機関で「420時間」相当の養成課程を修了するのが一番の近道になります。

登録日本語教員試験では基礎試験と応用試験があるのですが、この養成課程を修了すれば、基礎試験は免除されることは大きなメリットです。

私が受講しているヒューマンアカデミーでは、全部で15の科目が用意されています。 泥臭く一歩ずつ進んでいくカリキュラムの内訳は、ざっとこんな感じです。

  • 科目1〜10: eラーニングでの座学(まずはここから!)
  • 科目11〜13: オンラインによる模擬授業
  • 科目14: 実際の授業風景と留意点の学習(eラーニング)
  • 科目15: 外国人学習者への「教育実習」

この科目テストを合格し、教育実習までをすべて終えて、ようやく修了認定を受けることができます。 まさに、地道でコツコツそのものです。

文法だけじゃない!多岐にわたるeラーニングの学習内容

まず取り組んでいる科目1から10のeラーニングですが、これが実に多岐にわたります。

「日本語教師なんだから、文法を勉強するんだろう」 最初はそう思っていました。

もちろん文法も大切ですが、それ以上に理論や背景が面白いんです。

  • 語学学習の学術的な変遷
  • 戦中からの日本語教育の歴史
  • ヨーロッパやオーストラリアでの言語政策
  • 対照言語学による言語的な系統
  • 音声・音韻
  • 心理学
  • 日本社会における外国人政策など

文法という枠を超えた「言語教育のあり方」を学ぶ日々。 正直、これまで知らなかったことばかりで、非常に興味深く進めることができています。

特に他言語との比較は面白かったです。
皆さん、日本語は特殊で覚えにくい言語という先入観がありませんか?

もちろん、ひらがな、カタカナ、漢字含めた文字の多さは外国人にとって壁の一つです。

しかし、日本語は膠着語タイプ(語基に意味を持つ接辞が後続することで文法的な機能をする)のため、語形変化の規則性がハッキリしていることは覚えるのに有利です。

また、S+O+Vの語順は、英語や中国語と異なりマイナーかと思いきや、実は世界的にみると、メジャーなのだそうです。同じS+V+Oは韓国語、モンゴル語、トルコ語、ペルシャ語などがあります。

「話せる」ことと「教える」ことは全くの別物だった

今回の学びの中で、一番大きな気づきがありました。

それは、「日本語を話せること」と「日本語を教えること」は、全く別物だということです。

自分自身、これまで無意識に使ってきた言葉の語法や、何気なく行っている発音。
いざ「なぜそうなるのか?」を説明しようとしても、全く言葉にできない自分に気がつきました。

「日本人なんだから、日本語くらい教えられるだろう」

かつての私のようにそう思っている方がいたら、全力で否定させてください(笑)。

私にとって、この「無知の知」に気づけたことこそが、この講座での最大の収穫だったかもしれません。

例えば、カンマとカンナは同じ「ン」の表記ですが、音声は異なるんです!
私も言われるまで、気が付きませんでした。
※発音記号では、カンマは[m]、カンナは[n]

刺激的な仲間と、便利な学習システム

ちなみに、科目学習の最後には必ずテストがあります。
これに合格しないと、科目を修了したことになりません。

ただ、ヒューマンアカデミーには「IBTテスト」というシステムがあり、リモートで自宅から試験を受けられるので、とても便利で助かっています。

また、オンライン授業では遠方の方含めて日本中の方と一緒になりました。

雑談する時間は無いですが、グループワークを通して、様々なキャリアの方と話ができたのは楽しかったです。

これまでの会社員生活では決して出会うことのなかった方々と一緒に学ぶことは、私にとって非常に大きな刺激になっています。

こうした多様な出会いも、日本語教師養成課程の魅力の一つなのだと感じています。

まとめ:人生後半、面白がりながら道を拓く

50代の受験勉強は、確かにしんどい時もあります。

でも、知らないことを知る喜びや、新しい世界の方々と繋がる刺激は、何物にも代えがたい「再起のエネルギー」になります。

語学学習というと中学生の時の英語の授業を思い出します。
しかし、

これからも、苦しみながらもどこか面白がりながら、一歩ずつ道を歩んでいこうと思います。

「意志あるところに道あり」

共にがんばりましょう。

店主・ 神西 仁

それでは、また。 「肝心屋」の暖簾をくぐるように、またブログを覗きに来てください。

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